ピラティスを始めたいけれど、「マットとマシン、どっちからやるべき?」と迷う方は多いのではないでしょうか?
SNSや雑誌でも“マシンピラティス”が話題になる一方で、ヨガマット1枚あればできる“マットピラティス”も根強い人気があります。
実はこの2つ、同じピラティスでも目的や効果、難易度に大きな違いがあるんです。
この記事では、理学療法士監修のNピラティス柏店が、初心者の方にわかりやすく「マット」と「マシン」の違いと、どちらから始めるのがおすすめかを解説していきます。

そもそもピラティスとは?

ピラティスは、ドイツ人のジョセフ・ピラティス氏が第一次世界大戦中にリハビリ目的で考案したエクササイズです。
筋力トレーニングやストレッチとは異なり、「姿勢・呼吸・動作のコントロール」を重視しながら、身体の深層にある筋肉(インナーマッスル)を整えることを目的としています。
現代では、姿勢改善・腰痛や肩こりの予防・ボディラインの引き締めなど、多くの効果が科学的にも認められています(参考:PubMed, 2019 “Effect of Pilates on posture and balance in adults”)。
マットピラティスとは?特徴と効果
マットピラティスは、その名の通りヨガマット上で自重(自分の体重)を使って行うピラティスです。
特別な器具を使わず、呼吸と姿勢を意識しながらゆっくりと動くのが特徴です。
特徴
- 自重を使ったトレーニングで、全身のバランスを整える
- 場所を選ばず、自宅でもできる
- 呼吸・姿勢・体幹コントロールを重視する
- 難易度は動作によって幅広く、上級者にも応用可
主な効果
- 体幹(腹横筋・骨盤底筋・多裂筋など)の強化
- 柔軟性と安定性のバランス向上
- 姿勢の改善、腰痛・肩こりの予防
- 自律神経の安定
メリット
- 手軽に始められる
- 器具が不要でコストが低い
- 自宅で継続しやすい
デメリット
- 正しいフォームを習得するのが難しい
- 初心者は感覚がつかみにくく、効果を実感しにくい場合もある
マシンピラティスとは?特徴と効果
マシンピラティスは、リフォーマーやチェア、キャデラックなどの専用マシンを使って行うピラティスです。
このマシンは、スプリング(バネ)の抵抗や補助を利用しながら、体を正しい位置へ導いてくれます。
特徴
- スプリングの抵抗で「負荷」も「サポート」もできる
- 姿勢や筋力に合わせたカスタマイズが可能
- 正しい軌道で動けるため、初心者でも安全に学べる
- 理学療法士やインストラクターによるマンツーマン指導が基本
主な効果
- 姿勢の崩れを根本から改善
- 筋肉の“使いすぎ・使わなさすぎ”のバランス調整
- 体幹だけでなく全身の連動性アップ
- 痛みや歪みのリハビリにも効果的
メリット
- 正しいフォームを習得しやすい
- 体の弱点をサポートしながら動ける
- リハビリや姿勢改善に最適
- 初心者でも安全に実践できる
デメリット
- マシンが必要(自宅での継続は難しい)
- 料金がマットより高め
- インストラクターの質によって効果が左右される
マットとマシンの違いを比較
項目 | マットピラティス | マシンピラティス |
---|---|---|
使用道具 | ヨガマットのみ | リフォーマーなどの専用マシン |
負荷 | 自重 | バネの抵抗を調整 |
難易度 | 感覚的に難しい | 正しい動きを覚えやすい |
対象 | 経験者〜中級者向け | 初心者・リハビリにも◎ |
効果 | 全身の安定性UP | 姿勢改善・ボディメイク・リハビリに最適 |
継続性 | 自宅で続けやすい | スタジオで定期的に行う |
初心者にはどちらが始めやすい?
結論から言うと、初心者にはマシンピラティスからのスタートがおすすめです。
理由は3つあります👇

① 正しいフォームが身につく
マシンが体の動きをサポートしてくれるため、無理な姿勢や間違ったフォームになりにくいのが特徴です。
特に体幹の安定や、骨盤・肩甲骨といった“姿勢の軸”を意識しながら動けるので、体の使い方を正しく学ぶことができます。
また、どこの筋肉が使われているのかを実感しやすく、「ここに効いている!」と分かりやすいのもマシンピラティスならではです。
② 無理なく動ける
マシンのスプリングが体を支えることで、筋力が弱い方や運動が久しぶりの方でも安心して動けます。
腰痛や肩こりがある方でも負担をかけずに動けるため、リハビリ目的の方にもおすすめです。
③ 効果を実感しやすい
マシンの軌道が「どの方向に動かすべきか」「どの筋肉を使うべきか」を明確にしてくれます。
そのため、1回のセッションでも「姿勢が整った」「呼吸がしやすくなった」と感じる方が多く、動きの中でどこが効いているかを確認しながらトレーニングできるのが魅力です。
理想は「マシンで学んで、マットで定着」
最初はマシンで「正しい体の使い方」を学び、慣れてきたらマットピラティスで日常に落とし込むのが理想です。
- マシンピラティス=“動作の先生”
- マットピラティス=“習慣化のトレーニング”
この2つを組み合わせることで、姿勢改善やボディラインの変化をより早く実感できます。
Nピラティスでは「初心者に寄り添う」マシンピラティス
Nピラティスでは、理学療法士が一人ひとりの身体の特徴や姿勢を細かく分析し、**「今のあなたに必要な動き」**をオーダーメイドで提供します。
初回体験では、姿勢評価 → 呼吸・骨盤・肩甲骨のバランス確認 → 体験セッションの流れで、初心者でも安心。
「ピラティス初めてだけど、ちゃんと動けるか不安…」
そんな方こそ、ぜひマシンから体験してみてください。

まとめ|自分に合った方法で、姿勢から整える
- 自重で行うマットピラティスは、継続しやすく全身の調整に◎
- マシンピラティスは、初心者でも安全に正しいフォームを学べる
- 理想は「マシンで学んで、マットで定着」
ピラティスは、“どちらが正解”ではなく、“今の自分に合う方を選ぶ”ことが大切です。
姿勢が整えば、体の不調も自然と減っていきます。
ピラティスを始めるなら、まずは一度Nピラティスのマシン体験へ。
理学療法士があなたの身体の“クセ”を見極め、正しい動きを一緒に作っていきます。