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尿もれ改善には骨盤底筋!理学療法士が教える正しい鍛え方とピラティスエクササイズ|Nピラティス


尿もれの原因は骨盤底筋の衰えかもしれません。理学療法士が骨盤底筋の解剖学的な仕組みと、正しい鍛え方・ピラティスエクササイズ3選を解説。姿勢や呼吸から整える方法も紹介します。


目次

はじめに|「くしゃみで漏れる…」それ、骨盤底筋のサインかも?

「くしゃみや笑った拍子に尿が漏れてしまう…」
そんな経験はありませんか?

実は、出産や加齢だけでなく、デスクワーク中心の現代生活でも「尿もれ(腹圧性尿失禁)」は増えています。
その原因の多くが、骨盤底筋群の機能低下です。

骨盤底筋は、体の奥で姿勢・呼吸・内臓の位置を支えるとても大切な筋肉。
この記事では、理学療法士がその仕組みをわかりやすく解説し、自宅でもできるピラティス的な鍛え方を紹介します。


骨盤底筋とは?|骨盤の底を支える「ハンモックのような筋肉」

●骨盤底筋の位置と構造

骨盤底筋は、骨盤の底(恥骨〜尾骨)を覆うように張り巡らされた筋肉群で、内臓を下から支える“ハンモック”のような構造をしています。
主に次の3つの筋肉で構成されます。

  • 恥骨直腸筋(puborectalis)
  • 恥骨尾骨筋(pubococcygeus)
  • 腸骨尾骨筋(iliococcygeus)

これらを合わせて**骨盤底筋群(levator ani muscle)**と呼びます。
さらに、尿道括約筋や肛門括約筋なども含まれ、排尿や排便のコントロールを担っています。

●骨盤底筋の主な役割

  1. 内臓(膀胱・子宮・直腸)を下から支える
  2. 尿・便をコントロールする
  3. 呼吸や姿勢を安定させる

このように、骨盤底筋は「排泄」だけでなく、「姿勢」「呼吸」「体幹の安定」とも密接に関係しており、全身のバランスを支える基盤となっています。


尿もれの原因|出産だけじゃない!現代人に多い3つの要因

① 出産・加齢による筋力低下

出産時に骨盤底筋が伸びきったり、加齢で筋肉の張力が低下することで、骨盤底筋が十分に働かなくなります。
特に産後は、回復する前に日常生活に戻ることで“ゆるみ”が残ってしまうケースもあります。

② デスクワークによる骨盤の歪み

長時間座っていると骨盤が後傾し、骨盤底筋が常に押しつぶされた状態になります。
この姿勢が続くと、筋肉が使われずに血流も低下し、結果的に尿もれを起こしやすくなります。

③ 呼吸・姿勢の乱れ

浅い胸式呼吸では、横隔膜と骨盤底筋の連動が崩れ、腹圧のコントロールができなくなります。
この“呼吸と骨盤底筋のズレ”は、見落とされがちな尿もれの原因のひとつです。


骨盤底筋とインナーユニットの関係|体の内側から姿勢を支えるチーム

骨盤底筋は、体幹を支える「インナーユニット」の一部として働きます。
インナーユニットとは以下の4つの筋群の総称です。

  • 横隔膜(呼吸)
  • 腹横筋(お腹の奥)
  • 多裂筋(背骨を支える)
  • 骨盤底筋(下から支える)

この4つの筋肉が連動して腹圧をコントロールし、姿勢を安定させています。
息を吸うと横隔膜が下がり、骨盤底筋がゆるむ。
息を吐くと横隔膜が上がり、骨盤底筋が引き上がる——。
この呼吸のリズムが正しく働くことで、尿もれ防止にもつながります。


ピラティスで整える!骨盤底筋を鍛える3つのエクササイズ

ピラティスでは、筋肉を「意識して動かす」だけでなく、「呼吸と連動させて使える状態」に整えます。
ここでは、初心者でも簡単にできる3つのエクササイズを紹介します。


【エクササイズ①】呼吸で整える「ブリージング・トレーニング」

目的: 骨盤底筋と横隔膜の連動を取り戻す

方法:

  1. 仰向けで膝を立て、背骨をリラックス。
  2. 鼻から息を吸い、お腹をふくらませる(骨盤底がゆるむ感覚)。
  3. 口からゆっくり吐きながら、骨盤底を“下から引き上げる”ように意識。
  4. 10回×2セット。

💡ポイント:
「膣を軽く引き上げる」「おしっこを途中で止めるような感覚」をイメージしましょう。


【エクササイズ②】骨盤の動きを整える「ペルビック・ティルト」

目的: 骨盤底筋が使いやすい角度をつくる

方法:

  1. 仰向けで膝を立てる。
  2. 吐く息で骨盤を後傾(腰を床につけるように)、骨盤底を引き上げる。
  3. 吸う息で元の位置に戻す。
  4. 10〜15回ゆっくりと繰り返す。

💡ポイント:
腰を反らせすぎないよう注意。骨盤の動きを感じ取ることが大切です。


【エクササイズ③】日常でもできる「チェア・スクイーズ」

目的: 座ったまま骨盤底筋を意識的に使う練習

方法:

  1. 椅子に浅く座り、背筋を伸ばす。
  2. 息を吐きながら、内ももを軽く締め、骨盤底を“上に引き上げる”。
  3. 吸う息でゆるめる。
  4. 10回×2セット。

💡ポイント:
デスクワーク中や信号待ちなど、日常の「ながら時間」に取り入れましょう。


ピラティスで変わる!骨盤底筋と体幹の関係

ピラティスを続けることで、骨盤底筋が自然と働く姿勢・呼吸が身につきます。
結果的に尿もれが軽減し、さらに以下のような変化も感じやすくなります。

  • 腰痛や骨盤の違和感が減る
  • お腹の引き締まりを実感
  • 姿勢がまっすぐ整う
  • 呼吸が深くなる

ピラティスは「鍛える」だけでなく、「使える筋肉に戻す」ことを目的としています。
だからこそ、骨盤底筋トレーニングとしても最適です。


まとめ|“骨盤底筋を感じる”ことから始めよう

尿もれは恥ずかしいものではなく、体からの小さなSOSサインです。
骨盤底筋を正しく意識し、呼吸と連動させて動かすことで、体は確実に変わっていきます。

Nピラティスでは、理学療法士があなたの姿勢・呼吸・骨盤の動きを分析し、最適なアプローチを提案します。
体の内側から整える感覚を、ぜひ一度体験レッスンで味わってみてください。

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