更年期に入り、「以前と同じ生活をしているのに太りやすくなった」「お腹まわりの変化が気になるようになった」と感じる方は少なくありません。
これは決して気のせいや努力不足ではなく、**ホルモンバランス・自律神経・身体の使い方が変化することで起こる“自然な身体の変わり目”**です。
本記事では、Nピラティスが大切にしている《評価 × 再学習》という視点をもとに、
- なぜ更年期に太りやすくなるのか
- なぜ「食事制限やハードな運動」ではうまくいかないのか
- ピラティス、特にマシンピラティスが更年期太りに向いている理由
を、解剖学・姿勢・呼吸の観点からわかりやすく解説します。

更年期に太りやすくなる本当の理由
更年期の体重増加は、単なる食べすぎや運動不足が原因ではありません。身体の内側で起こる変化が重なり、これまでと同じ生活でも太りやすい状態へと切り替わっていくことが大きな要因です。

ホルモンバランスの変化による基礎代謝の低下
更年期に入ると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に低下します。エストロゲンには、
- 脂肪燃焼をサポートする
- 血流を促進する
- 筋肉量の維持に関わる
といった役割があります。
そのため分泌量が減少すると、基礎代謝が下がり、エネルギーを消費しにくい身体へと変化します。同じ量を食べ、同じように動いていても太りやすく感じるのは、この仕組みによるものです。
内臓脂肪がつきやすくなる身体のメカニズム
エストロゲンの低下は、脂肪のつき方にも影響します。更年期以降は、女性であっても皮下脂肪より内臓脂肪が増えやすい体質へと変わっていきます。
特に現れやすいのが、
- ぽっこりお腹
- くびれがなくなる
- 下腹部だけが落ちにくい
といった変化です。
これは見た目だけでなく、体幹の安定性低下や動きにくさ、疲れやすさにもつながり、さらに活動量が落ちるという悪循環を生みやすくなります。
自律神経の乱れによる「ため込み体質」
更年期は自律神経が不安定になりやすく、
- 呼吸が浅くなる
- 筋肉が常に緊張しやすい
- 血流が低下しやすい
といった状態が続きやすくなります。
この状態では身体は“消費する”よりも“ため込む”方向へ働きやすくなり、脂肪が燃えにくくなります。睡眠の質低下やストレスによる食欲の乱れも、太りやすさを助長する要因です。
更年期太りを改善するために大切な3つの視点
更年期の体重・体型変化に対して、食事制限だけで対応しようとすると、
- 筋肉量がさらに落ちる
- 代謝が下がる
- リバウンドしやすくなる
といった逆効果を招くことも少なくありません。
改善の鍵は、身体そのものの「燃える力」を取り戻すことにあります。
姿勢を整え、代謝が上がる土台をつくる
姿勢が崩れると、胸郭がつぶれ、背中やお腹の筋肉がうまく使われなくなります。その結果、呼吸が浅くなり、酸素摂取量が低下して代謝も落ちていきます。
特に猫背や反り腰が続くと、腹部のインナーマッスルが働きにくくなり、内臓脂肪がつきやすい状態をつくってしまいます。
ピラティスは、
- 背骨の動き
- 骨盤の位置
- 体幹の安定性
を同時に整え、無理なく“使える姿勢”を再学習するエクササイズです。姿勢が整うことで、日常生活そのものが代謝を高める時間へと変わっていきます。
呼吸を深め、脂肪が燃えやすい状態へ
更年期には、無意識のうちに呼吸が浅くなっている方が非常に多く見られます。浅い呼吸は交感神経を優位にし、身体を常に緊張させてしまいます。
ピラティスで行う胸式呼吸は、肋骨の動きを引き出しながら横隔膜をしっかり使う呼吸法です。
呼吸が深まることで、
- 血流が改善
- 自律神経が安定
- 代謝が上がりやすい状態
が整っていきます。「運動していないのに身体が温まる」と感じる方が多いのも、この呼吸の効果によるものです。
日常動作そのものを“消費エネルギーの高い動き”へ
更年期太りの改善では、運動時間の長さ以上に「日常動作の質」が重要です。
ピラティスで身につく正しい体の使い方は、
- 立つ
- 歩く
- 座る
といった日常の動作にそのまま反映されます。
何気ない動作の中で自然と筋肉が使われるようになり、生活そのものが“太りにくい習慣”へと変わっていきます。
ピラティスが更年期太りに効果的な理由
更年期太りの背景には、
- 姿勢の崩れ
- 体幹機能の低下
- 自律神経の乱れ
といった要素が複雑に絡み合っています。
ピラティスは、これらすべてに同時にアプローチできる数少ない運動です。

体幹が整い、自然と“燃えやすい体”になる
ピラティスでは、表面の筋肉ではなく、姿勢を支える深層筋(インナーマッスル)を中心に使います。
体幹が安定すると、
- 姿勢保持に余計な力がいらない
- 動作がスムーズになる
- エネルギー消費が自然と増える
といった変化が起こり、無理なく太りにくい身体へと近づいていきます。
背骨が動き、全身の巡りが改善する
背骨の動きが少なくなると、血流や神経の流れが滞りやすくなります。ピラティスでは背骨を一つひとつ丁寧に動かすことで、身体の中心から巡りを取り戻していきます。
背中が緩み、呼吸が深まることで、代謝だけでなく「疲れにくさ」や「回復力」にも変化が現れます。
自律神経が整い、食欲と体調が安定する
ピラティスでは、呼吸と動きを連動させることで副交感神経が働きやすくなります。
その結果、
- 食欲の乱れが落ち着く
- 睡眠の質が向上する
- 気分の波が穏やかになる
といった変化が起こりやすくなります。体重だけでなく、体調全体が安定していくことも大きなメリットです。
マシンピラティス・パーソナルレッスンという選択
更年期は体調の波が大きく、運動を「頑張り続ける」こと自体が負担になりやすい時期です。
マシンピラティスのパーソナルレッスンでは、
- その日の体調
- 姿勢や可動域
- 不調の有無
を評価したうえで、必要な動きだけを安全に行っていきます。
マシンが正しい姿勢へ導き、効果を高める
マシンは身体を支えながら、理想的な動きへ自然に導いてくれます。自己流では難しい体幹の位置や背骨の使い方も、無理なく再学習できるのが大きな特徴です。
その日の状態に合わせて無理なく続けられる
体調がすぐれない日は呼吸と姿勢を中心に、調子の良い日は少し負荷をかけて。
このように柔軟に調整できるからこそ、継続しやすく、結果につながりやすいのです。
体重より「体のライン」が変わる
更年期太りの悩みは、数字よりも見た目の変化に現れることが多くあります。
姿勢と体幹が整うことで、
- お腹まわりがすっきりする
- くびれが戻る
- 洋服のシルエットが変わる
といった変化を感じやすくなります。

まとめ|更年期は「整え直す」タイミング

更年期の太りやすさは、身体からのサインでもあります。
無理に抑え込むのではなく、
姿勢・呼吸・動き方を見直し、身体を再学習することで、太りにくい状態へ戻していくことが可能です。
Nピラティスでは、一人ひとりの身体を評価し、今の状態に合った整え方をご提案しています。
無理をせず、心地よく。
更年期を「不調の時期」ではなく、「身体を整え直すチャンス」として、一緒に向き合っていきましょう。








