骨盤の前傾を改善!原因から効果的なトレーニング法まで理学療法士が解説
整体で「骨盤が前傾している」と言われたことはありませんか?骨盤前傾は反り腰や腰痛、下半身太り、便秘などの原因になり得ます。この記事では、骨盤前傾のチェック方法から原因、改善のためのトレーニングや生活習慣まで、理学療法士の視点で詳しく解説します。
目次
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骨盤の前傾・後傾のセルフチェック
まずは自分の骨盤が前傾しているか後傾しているかを簡単にチェックしてみましょう。
前傾に多い特徴
- ふくらはぎがパンパンに張りやすい
- 膝の後ろが真っ直ぐに張っている
- 太ももの前側が張りやすい
- お尻が突き出ている
- 腰・背中が張っている
後傾に多い特徴
- 膝が伸びにくい
- ガニ股
- ぽっこりお腹
- 丸みのないお尻
- 猫背
- 肩・首・頭が前に出ている
骨盤の前傾・後傾チェック方法
- 壁を背にして立ち、お尻・背中・頭をくっつける
- 腰と壁の間の隙間を確認
- 手のひらが入る程度であれば正常
正しい姿勢と思っていても、前傾している可能性があります。次に、前傾になる原因を解説します。

骨盤が前傾する6つの原因
- 背骨や関節が硬い:可動域が狭いことで骨盤が前傾したまま固定されやすくなります。
- 腰や股関節まわりの筋肉が硬い:
- 大腰筋:背骨と太ももをつなぐ筋肉
- 腸腰筋:上半身と下半身をつなぐ筋肉
- 腸骨筋:骨盤と股関節をつなぐ筋肉
- インナーマッスルの低下:
- 腹横筋、骨盤底筋群、多裂筋、腸腰筋、横隔膜
- ヒールをよく履く:つま先重心で無意識に背筋や腰を反らしてバランスを取るため前傾になりやすい。
- 長時間の立ち仕事やデスクワーク:同じ姿勢で筋肉が固まり前傾が強まります。
- 片足重心や足を組む癖:体重のかかる方の骨盤が横に反り、前傾を助長。
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骨盤前傾を改善するトレーニング3選
1. スクワット
- 足を肩幅に広げ、つま先と膝は真っ直ぐ
- お尻を突き出し、太ももと床が平行になるまで下ろす
- 背中を丸めず、ゆっくり元の姿勢に戻す
2. キャットアンドドッグ
- 四つん這いになり肩幅の下に手、骨盤の下に膝を置く
- キャット:目線をおへそに向け背中を丸く
- ドッグ:目線を上に向け肩甲骨を寄せ背中を反らす
3. 太もものストレッチ
- 片膝を地面につけ足首をお尻に近づける
- 胸を張り正面を向く
- 30秒ほどキープ
これらのトレーニングで、股関節や骨盤周りの筋肉をほぐし、前傾を改善します。
骨盤前傾を改善する3つの秘訣
- 骨盤の歪みを整える:筋肉のこりをほぐし、正しい骨盤位置を意識
- インナーマッスルを鍛える:プランクや立位でお腹を少し凹ませるだけでも可
- 正しい体の使い方を覚える:デスクワークやスマホの姿勢改善、正しい椅子・モニター設定
骨盤前傾改善にはピラティスがおすすめ
ピラティスでは「骨盤の歪みを整える」「インナーマッスルを鍛える」「正しい体の使い方を覚える」全てが可能です。専門家による指導で正しいフォームを確認しながら行えるため、短期間で前傾改善が期待できます。研究でも、ピラティスが腰痛改善や骨盤安定性向上に有効と報告されています(O’Sullivan et al., 2012, *Clinical Biomechanics*)。

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分かりやすくて、すぐに取り入れるのでぜひみて見てください。
まとめ
- 骨盤前傾は腰痛、反り腰、下半身太りの原因になり得る
- 前傾の原因は、筋肉の硬さ・インナーマッスル低下・生活習慣など多岐に渡る
- スクワット、キャットアンドドッグ、太ももストレッチで改善可能
- 日常生活での姿勢改善とインナーマッスル強化が重要
- ピラティスを取り入れることで、効率的に骨盤前傾を改善できる
日々の意識とトレーニングを組み合わせて、正しい骨盤位置を目指しましょう。ピラティスでプロの指導を受けることで、より効果的に骨盤前傾を改善できます。