更年期の不調は「ホルモン」だけが原因ではありません
40〜50代の女性が感じる更年期の不調。
ホットフラッシュ、肩こり、疲れやすさ、気分の落ち込み、浮腫み、冷え……。
これらは一般的に「女性ホルモンの低下」が原因と言われますが、
実は “体の使い方” の変化 も大きく関係しています。
- 姿勢が崩れる
- 肩や首に力が入り続ける
- 呼吸が浅くなる
- 自律神経が乱れる
- 代謝が落ちやすくなる
この「体の変化」と「ホルモン変動」が重なることで、
更年期症状が強く出てしまう方が非常に多いのです。
そして、この“体の使い方”を整え、自律神経を安定させる方法として
今、ピラティスが注目されています。

更年期の不調を悪化させる“体の使い方の乱れ”とは?
ホルモンの影響だけでなく、更年期のタイミングで増えやすい
“身体の癖” が症状の悪化を引き起こします。

姿勢の崩れ(猫背・巻き肩)
デスクワークやスマホの使用で多くの方が姿勢を崩しやすい時代。
40代を過ぎると筋力低下も重なり、次のような状態になります。
- 肩が内巻きになる
- 背中が丸くなる
- 首だけ前に出る(ストレートネック)
- 胸が落ち、呼吸が浅くなる
これにより
交感神経が優位 → イライラ・疲労・ホットフラッシュが悪化
という悪循環が起こります。
呼吸の浅さ
姿勢の崩れと自律神経の乱れは「呼吸の浅さ」に直結します。
特に女性が陥りやすいのが、胸だけで呼吸をする“胸式浅呼吸”。
浅い呼吸は以下の症状を悪化させます。
- 不安感の増加
- 睡眠の質低下
- 疲労感
- 頭痛
- 自律神経の乱れ
肩・首まわりの緊張
更年期は 筋肉の緊張をコントロールするホルモン(エストロゲン)も低下 します。
そのため、特に肩・首のコリやすさが増えます。
- ちょっとしたストレスで肩が上がる
- PC作業で首が前に出る
- 呼吸がさらに浅くなる
この悪循環が症状を長引かせる原因になります。
なぜピラティスは更年期の不調改善に効果的なのか?

理由①|呼吸が整い、自律神経が安定する
ピラティスの呼吸は 胸郭を大きく広げる“胸郭の360°呼吸”。
・自律神経が整いやすい
・ホットフラッシュの頻度減少
・気持ちが落ち着きやすくなる
・睡眠の質の向上
研究でも「深い呼吸は副交感神経を優位にする」と報告されています。
更年期の “ゆらぎやすい自律神経” を調整する最適な方法です。
理由②|姿勢が整い、体の緊張が取れる
姿勢改善ができるのはピラティスの大きな強み。
- 背骨の動きが出る
- 肩甲骨が動く
- 肋骨の位置が整う
- 骨盤がニュートラルに戻る
これにより、
首・肩まわりの過緊張が減り、肩こり・頭痛が軽減。
また姿勢が変わることで呼吸も深くなり、
連鎖的に症状改善が起こります。
理由③|インナーマッスルが働き、体が軽くなる
更年期は筋肉量が落ちやすい時期。
特に落ちやすいのが 体幹のインナーマッスル(コア)。
- 腹横筋
- 多裂筋
- 骨盤底筋
- 横隔膜
これらは姿勢と呼吸の基礎となる筋肉です。
ピラティスではこれらを自然に使いながら動くため、
- 腰痛の軽減
- 背中の張り解消
- ぽっこりお腹の改善
- 姿勢の安定
などのメリットが得られます。
理由④|ホルモン変動に影響されにくい“動ける体”が作られる
更年期の不調は、体力低下が重なるとより強く感じます。
ピラティスで養われるのは次の力です。
- 体幹の安定性
- 全身の連動性
- 呼吸のコントロール
- 関節の可動域の向上
これらが整うことで、
日常の疲れやすさが減り、ホルモン変動の影響を受けにくい体
へ変わっていきます。
つらい更年期症状とピラティスの具体的な関係性
ホットフラッシュ
→ 呼吸改善・自律神経調整により頻度が減少
肩こり・頭痛
→ 姿勢改善・肩甲骨の可動域向上で緊張が軽減
イライラ・不安感
→ 深い呼吸で副交感神経が働きやすくなる
疲れやすさ
→ コア強化で身体の省エネ動作が身に付くため改善
不眠
→ 呼吸の改善と体の緊張改善で睡眠の質向上
体重増加
→ インナーマッスル活性で代謝が上がり、体の引き締まりが加速

更年期の方におすすめのピラティスエクササイズ
● 胸郭を広げる呼吸(胸式ラテラル呼吸)
・肋骨を横に広げる意識
・吐く呼吸でお腹が薄くなる感覚をつかむ
→ 自律神経が整い、呼吸が深くなる
● キャット&カウ(背骨の動き出し)
→ 背骨の柔軟性UP、肩こり軽減
● スワン(胸椎伸展)
→ 猫背改善、呼吸の改善
● ショルダーブリッジ
→ 骨盤・背骨の連動性UP、不眠や自律神経の乱れに良い
● デッドバグ
→ 体幹強化・腰痛予防
※実際のレッスンでは個々に合わせて強度を調整します。
更年期にピラティスを始めるときのポイント
無理に頑張らず、呼吸とフォームを優先
更年期は疲労しやすい時期。
「頑張る」より「整える」意識が大切。
動きやすい日と動きにくい日があることを理解する
ホルモンの波でコンディションが日々変わります。
その日の体に合わせてOK。
週1〜2回がもっとも効果を実感しやすい
姿勢・呼吸が変わり始めるのは 約8〜12回 が目安。
マンツーマンで体の使い方を丁寧に学ぶのが最短ルート
特に更年期世代はフォーム修正の積み重ねで効果が大きく変わります。
更年期は“体の使い方を変えるチャンス”です
更年期はネガティブに捉えがちですが、
実は身体を本質的に整えるチャンスでもあります。
- 呼吸
- 姿勢
- コアの働き
- 力みの癖
- 身体の連動
これらを見直すことで、更年期を過ぎた後の人生が
驚くほど楽になります。
Nピラティスの更年期ケアは何が違う?
● 理学療法士による身体評価
姿勢・可動域・コアの働きを科学的にチェック。
● 更年期のコンディションに合わせたプログラム
疲れやすい日、だるい日、ホットフラッシュが出やすい日…
その日の状態に合わせて負荷を調整します。
● 呼吸 × 姿勢 × 連動性を重視したメソッド
更年期特有の症状に直結する身体の癖を根本から改善。
● どんな方でも安心して続けられるマンツーマン指導
運動が苦手な方でも丁寧にサポートします。

【まとめ】更年期は体の使い方を見直すことで必ず楽になります
更年期の不調は、
「ホルモンの問題だけ」ではありません。
- 姿勢の崩れ
- 浅い呼吸
- コアの弱化
- 肩・首まわりの緊張
- 自律神経の乱れ
これらをピラティスで整えることで、
多くの更年期症状は確実にラクになります。








