「ピラティスは腰痛に効く」
と最近では少しずつ認知されるようになってきました。
「本当に効くの?」と思っている方も多いと思うので。
今回2022年に発表された論文を紹介します。科学的な根拠が欲しい人はぜひご覧ください!!
研究論文の内容
一般の人にわかりやすいようにお伝えしていきますね!
- 研究のテスト数・人数は118件の試験(9710人の参加者)
- 比較はピラティス、ストレッチ、エアロビクス、コアトレーニング、マッケンジー、ヨガ
- 痛みを軽減するための最も効果的な介入は、ピラティス、心身、コアベースの順で効果的
- 障害を軽減するための最も効果的な介入は、ピラティス、筋力、コアベースの順で効果的
- 結果はピラティスが1位(痛み (93%) と障害 (98%) を軽減する可能性が最も高い)
でした!!
はい、今回比較した運動の中では、ピラティスが最も効果的ということですね!
なぜピラティスが慢性腰痛にとって最も効果的なのか?
この理由に関しては今回の論文では明らかにされていませんが。
他の論文や生理学的な観点からわかっていることはいくつかあります。
1:運動の恐怖を取り除く
慢性腰痛の中でも「動きで痛み・恐怖が出る場合」は「動いても痛くない」ことを体と脳が認知していくことが重要になります。
ピラティスで痛みのない動きを繰り返して、体と脳の認知を変えて、痛みの悪循環を断ち切ることが腰痛を変えていきます。実際の「研究論文でもピラティスは運動恐怖症に効果的である」と報告されています。
2:体幹を鍛えて背骨や骨盤の動きが良くなる
慢性腰痛になると体幹周りの筋肉が弱くなります。さらに、筋肉が弱くなるだけでなく、背骨や骨盤周りの動き方を忘れてしまいます。そのため、スポーツジムにあるような筋トレよりも、細かい動きを伝えていくピラティスの方が背骨や骨盤の動きを思い出すことができます。
「体を認知する」ということが慢性腰痛にとって効果的なことはすでにいくつもの論文で発表されています。まさにピラティスはトレーニングしながら、体を認知することに長けている運動方法なのです。
3:体が柔らかくなる(お尻〜太ももの裏)
ピラティスは体を鍛える・認知するだけでなく、柔軟性もアップします。(Comparison between static stretching and the Pilates method on the flexibility of older women)
特にお尻〜太ももの裏側が柔らかくなり、結果的に骨盤や腰回りが動きやすくなります。硬くなっていた腰回りが動き始めると、痛みも改善していきます。
慢性腰痛を改善するためにはどれくらいの運動・頻度が必要?
1: 週に少なくとも 1 ~ 2 セッションのピラティスまたは筋力トレーニングを含む。
2:コアベース、筋力、または心身のエクササイズの 60 分未満のセッション。
3:3 ~ 9 週間のピラティスとコアベースのエクササイズのトレーニング プログラム。
と報告されています。
慢性腰痛の方にはNピラティスでも同様の頻度と期間を伝えています。
ぜひ1つの参考にしてみてください。