
はじめに|30代から体が変わりにくくなる理由
20代の頃は少し食事を気をつけたり、軽く運動するだけで体が変わったのに、
30代に入ってから「痩せにくい」「疲れやすい」「姿勢が崩れた気がする」と感じていませんか?
その理由は、加齢による代謝の低下と姿勢の変化。
そして多くの方が見落としがちなのが「呼吸の浅さ」です。
ピラティスは、これらすべてにアプローチできる数少ないメソッド。
体の内側(筋肉・姿勢・呼吸)から変えることで、
30代以降でも“しなやかで美しい体”をつくることができます。
この記事では、
- 30代から体が変わりにくくなる原因
- ピラティスがボディメイクに最適な理由
- 理想的な代謝・姿勢・呼吸の整え方
- 自宅でできる簡単エクササイズ
を、解剖学的な視点を交えて詳しく解説します。
30代から体が変わりにくくなる3つの要因

① 基礎代謝の低下
30代を過ぎると、筋肉量は年に約1%ずつ減少するといわれています。
特に使われにくいのが体幹・お尻・太ももなどの大筋群。
この筋肉量の減少は、
- 消費カロリーの低下
- 姿勢の崩れ
- 血流・リンパ循環の低下
を招き、「痩せにくく・疲れやすい」体につながります。
② 姿勢の崩れ(猫背・反り腰)
デスクワークやスマホ操作が増え、
胸が丸くなり、骨盤が後ろに傾いた姿勢(骨盤後傾)が増えています。
その結果、
- 肩こり・腰痛
- お腹ぽっこり
- 呼吸の浅さ
といった不調を感じやすくなります。
③ 呼吸の浅さによる代謝低下
姿勢が崩れると、肋骨の動きが制限され横隔膜の動きが小さくなります。
横隔膜は「呼吸筋」であり「体幹の一部」。
ここが動かなくなることで、代謝も自律神経も低下してしまうのです。

ピラティスが30代のボディメイクに最適な理由
ピラティスは「体幹」「呼吸」「姿勢」を同時に整えるメソッド。
30代からの体の変化に必要な要素を、自然にすべてカバーしています。

① インナーマッスルが代謝を支える
ピラティスで最も意識するのが、インナーユニットと呼ばれる4つの筋群。
- 腹横筋(お腹のコルセット)
- 骨盤底筋群(骨盤の底を支える)
- 多裂筋(背骨を安定させる)
- 横隔膜(呼吸を司る)
これらが協調して働くことで、
- 姿勢が整う
- 呼吸が深まる
- 内臓の位置が整う
結果として、代謝が上がりやすい身体に変わります。
② 姿勢改善がボディラインを変える
「姿勢が整うとスタイルが良く見える」だけでなく、
筋肉の使われ方そのものが変化します。
例として、反り腰の方は常に太もも前側が緊張しやすく、
お尻の筋肉(大臀筋・中臀筋)が使われにくい傾向にあります。
ピラティスでは背骨と骨盤のアライメント(位置関係)を正し、
本来使うべき筋肉を再教育していくため、自然とバランスが整い、
「引き締まって見える体」へと変化します。
③ 呼吸で自律神経と代謝を整える
ピラティスの呼吸「ラテラル呼吸(胸式呼吸)」では、
肋骨を横に広げるように吸い、
吐くときにお腹を引き締めながら体幹を安定させます。
この呼吸は以下の効果をもたらします。
- 横隔膜の可動域UP → 代謝・循環改善
- 副交感神経が優位に → ストレス軽減
- 腹圧が整う → 姿勢が安定
呼吸が整うと、体の内側(ホルモン・血流・内臓機能)まで整い、
“見た目以上の健康的なボディメイク”につながります。
ピラティスで変わる!30代の体の変化3ステップ
Step 1:体の「感覚」を取り戻す
まずは、自分の体がどう動いているかを感じ取る段階。
どの関節が硬いか、どの筋肉が働いていないかを知ることがスタートです。
ピラティスでは、動作中に常に「今どこが働いているか?」を意識。
これが**脳と筋肉のつながり(運動制御)**を改善します。
Step 2:姿勢・骨盤の位置を整える
次に行うのが、骨盤と背骨の正しいアライメントづくり。
骨盤が整うと、体幹が安定し、脚のラインやお腹まわりにも変化が出てきます。
マシンピラティスではリフォーマーを使い、
左右差や筋バランスを正確にコントロールすることが可能です。
Step 3:呼吸とともに動く
最後に、呼吸と動きを連動させる段階。
呼吸がスムーズになることで動きの質が高まり、
筋肉・関節・神経すべてが調和していきます。
この状態になると、ピラティスの醍醐味である
「しなやかで力強い体」を実感できます。
自宅でできる!30代ボディメイクピラティス3選
① ペルビックカール(骨盤ロールアップ)
目的: 骨盤と背骨の動きを出し、体幹を安定
- 仰向けで膝を立てる。
- 吸って準備、吐きながら骨盤を持ち上げる。
- 背骨を一つずつ床から離し、肩から膝まで一直線に。
- 吸ってキープ、吐きながら戻す。
→ 腰ではなくお腹・お尻で支える意識がポイント。
② シングルレッグストレッチ
目的: 体幹安定と腹横筋の活性化
- 仰向けで両膝を胸に引き寄せる。
- 吐きながら片脚を遠くへ伸ばす。
- 吸いながら戻し、反対側へ。
→ 腰が反らないように、常にお腹を薄くキープ。
③ スパインツイスト(背骨のねじり)
目的: 体幹の回旋と呼吸改善
- 背筋を伸ばして座る。
- 吸って準備、吐きながら背骨を軸に上半身をねじる。
- 吸って戻し、反対へ。
→ 背骨を長く保ちながらねじるのがコツ。
続けるほど変わる「30代のボディメイク習慣」
ピラティスは短期的な「筋トレ」ではなく、
長期的に体を育てるボディメイクです。
続けることで、次のような変化が期待できます。
- 姿勢が整い、スタイルが良く見える
- 代謝が上がり、疲れにくくなる
- 呼吸が深まり、メンタルが安定する
- 筋肉のバランスが整い、痛みやコリが減る
30代から始めることで、40代・50代もずっと快適な体をキープできます。
“美しさ”は積み重ねるもの。
ピラティスはその基礎を作る最適なツールです。
まとめ|代謝・姿勢・呼吸を整えて、30代の体を再スタート
年齢とともに変わる体を受け入れながら、
「自分の力で整える」ことがピラティスの魅力です。
代謝が落ちても、姿勢が崩れても、呼吸が浅くても大丈夫。
ピラティスを通して、
体の軸を感じること=自分を整えることにつながります。
▽こんな方におすすめ
- 運動が苦手だけど、体を引き締めたい方
- ダイエットしても体型が変わらない方
- 肩こり・腰痛・疲れやすさが気になる方
- 呼吸が浅く、リラックスしにくい方
Nピラティスでは、理学療法士監修のもと、
体の使い方から整えるマンツーマンピラティスを行っています。
「30代だからもう遅い」ではなく、
30代だからこそ、今から始める意味があります。
あなたの体が変わる、その第一歩を踏み出してみませんか?








