「ピラティスを始めてみたいけれど、いまいちその効果がわからない。」
そんな疑問を持っていませんか?
また、似たようなイメージを持つヨガとの違いもいまいち分かりにくいのではないでしょうか。
実は、ピラティスとヨガは、その背景や持ち合わせる効果は全く別物です。
せっかく時間やお金を掛けて行うなら、しっかりと効果を見極めてから挑戦したいもの。
本記事では、そもそもピラティスとはどんなものか、ヨガとの違いはどこにあるのかについてわかりやすく解説していきます。
今までよくわからなかった人も、これを読めばイチからピラティスを理解することが出来ます。
ピラティスに興味のある方は必見です!
1ピラティスとは
最近では、ダイエットのための運動としてヨガと共に人気を集めているピラティス。
しかし、その起源はあるドイツ人がリハビリのために開発した運動です。
ダイエットというと体脂肪を燃焼させることを目的としたウォーキングやランニング、筋肉を付けるための高強度の筋トレが一般的です。
それに対して、ピラティスは呼吸に合わせて身体の深層にあるインナーマッスルを鍛えていきます。
普段の生活で衰えやすい部分にフォーカスし、自分の体の動きを意識しながら行うことで見た目がどんどん変わります。
体のバランスが整うことで、肩こりや腰痛など様々な体の不調を改善したり、姿勢の矯正に効果的なのがピラティスの特徴です。
2ピラティスとヨガの違い(歴史、目的)
一見、似たようなイメージを持ちやすいピラティスとヨガですが、その歴史的な背景や目的は大きく変わります。
違いをしっかりと理解し、自分の目的に合ったボディワークを選んでみましょう。
ピラティスの歴史
ピラティスの歴史は1920年代まで遡ります。
ドイツ人従軍看護師のジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティス氏が、負傷兵のリハビリトレーニングとして開発したのが始まりです。
ピラティス氏は、元々自身も体が弱く鍛えるためにも様々なエクササイズやスポーツ・武術を研究していました。
激しい運動が出来ない負傷兵でも出来るよう、強度を調整したエクササイズを提案したことが、後のピラティスの土台となります。
徐々にその効果が広く認められるようになり、ダンサーやアスリート、セレブへの間で流行していきます。
こうして、アメリカ全土へ広まっていき、徐々に日本で認知されてきたのがピラティスです。
ヨガの歴史
ヨガの歴史は約4500年前のインドで起こったインダス文明がはじまり。
世界遺産にも登録されている有名な遺跡では様々なポーズをとる小さな像や、坐法を組んで瞑想する神像やなどが発見されています。
今ではリラクゼーションや健康法として取り入れられているイメージが強いヨガ。
本来はインドの思想体系に根ざした修行・治療法として取り入れられてきたんですね。
古代インドの宗教観に基づいた思想と瞑想によって悟りを学ぶことが重要視されています。
ピラティスとヨガ その目的の違いは?
ピラティスの目的は、体の動きを意識しながらインナーマッスルを鍛え歪みを整えたり姿勢改善をすることです。
リハビリテーションのエクササイズとしても取り入れられるなど、医療現場でも通用するものとしての多様性もあります。
一方、ヨガはポーズの中で呼吸法や瞑想を取り入れ、心と身体を結びつけることに重きが置かれています。
身体を鍛えることよりも、精神の安定やリラックス状態にすることが目的として取り入れられているのが特徴です。
うつ病などの精神疾患の治療にも効果が認められています。
ヨガもピラティスも似たような動きがありますが、簡単にいうと
- ピラティスは体を整えるため
- ヨガは精神の安定・リラックスのため
の2つに目的が分かれてます。
3ピラティスの効果は?
ピラティスがもたらす主な効果はインナーマッスルを鍛えて姿勢改善する以外にも、私たちの身体や心に嬉しい効果がたくさんあります。
その代表的なものは以下の5つです。
- 肩こりや腰痛の改善
- O脚の改善
- 体の硬さをとる
- 猫背などの姿勢の歪みの改善
- ストレス解消
一つずつ詳しくみていきましょう。
ピラティスによる肩こりや腰痛の改善
現代人に欠かせないスマホやパソコンの操作によって肩こりや首こり、腰痛に悩まされる人が増えています。
その主な原因は以下の通り
- 不良姿勢での作業や、長時間同じ姿勢で血の巡りが悪くなる
- 首や肩周り・腰周辺の筋肉がこり硬まる
- 慢性化すると、首や肩のこり・腰痛につながる
ピラティスをすると、これらの体の不調がみるみる内に改善していきます。
そのメカニズムを見てみると
- 肩甲骨・背骨まわりのインナーマッスルを意識して動かす
- 普段の生活では使われずに埋もれてしまった筋肉が刺激される
- こり硬まっていた筋肉がほぐれて痛みが軽減
動かないことで起こる痛みやだるさは、動かせる体に変えることで一気によくなっていくんです。
ピラティスによるO脚の改善
女性の足の悩みでも、数多く聞かれるO脚。
「元々の骨格だから」と諦めてしまう人も多いですが、O脚はピラティスで治すことが出来るんです。
なぜなら、O脚の1番の原因が骨盤周囲のゆがみだから。
骨盤がゆがむメカニズムは以下の通り
- 猫背や巻き型の人は背骨も後ろにカーブを描くように変形する
- 背骨につながる骨盤も後に倒れる(後傾)
- バランスをとるために太ももやふくらはぎの外側ばかりに体重がかたよる
- お尻まわりや内腿の筋肉が使われなくなり硬くなる
骨盤に問題があるのではなく、多くは崩れた姿勢が原因です。
高齢化によって変形がどんどん強まり、膝の軟骨がすり減ってしまいます。
こうなると痛みで歩くことが困難になってしまうケースもあります。
このように、O脚は放っておいてしまうと治すのが困難となってしまうため、若い内から矯正することが重要です。
ピラティスでは
- 骨盤の傾きを整える
- 骨盤周囲のインナーマッスルを意識する
これが基本となります。
O脚の根本の原因からアプローチしていくので、スラっと真っ直ぐに伸びる理想の足の形に近づいていきます。
足の形や骨盤のゆがみに悩まされている人は、今すぐピラティスにチャレンジしてみましょう。
ピラティスは体を柔らかくする
- 普段の生活で同じ姿勢をとることが多い
- 体の冷えや浮腫、頭痛や生理痛など様々な体の不調に悩まされている
- アスリートやスポーツでケガが多い
これらの体の不調は、柔軟性の低下が引き起こしてしまいます。
筋肉がバランスよく鍛えられた状態で、どの方向にもしっかりと伸び縮みするのが本来の柔軟な体です。
座りっぱなしの生活によってこのバランスが崩れると体の硬さが生まれてしまいます。
お風呂に入った後、温まった体はいつもより血の巡りが良くなり柔らかく感じますよね。
ストレッチによってもこのように一時的な柔軟性は得られます。
ですが、24時間の内の5分や10分ストレッチをしても、またすぐに戻ってしまいます。
なぜなら、その根本の体の使い方が直っていないから。
ピラティスでは
- 背骨の一つひとつや関節の動きを引き出す
- バランスよく体を鍛える
自分の動きに集中し、丁寧に体を動かすことで今までにない体の柔らかさを手に入れることができます。
ピラティスは猫背などの姿勢の歪みを改善する
猫背で巻き肩の人は
- 胸の前側の筋肉がガチガチ
- 前に出た頭を支える首の筋肉もガチガチ
これでは肩や首こり、頭痛に悩まされてしまいます。
人から言われた時や、鏡を見た時瞬間だけ姿勢が直っても持続しません。
それどころか、肩や背中・腰に無駄な力みが生じてどこか窮屈そうな格好になってしまうことも。
ピラティスは
- 姿勢を支えるインナーマッスルを中心に動かす
- 体の歪みを改善し正しい姿勢を楽に保てるようになる
モデルやセレブの間でピラティスが人気となるのは、そのプロポーションを保つのにもっとも効果的だからかも知れません。
ピラティスによるメンタルストレス解消の効果
地味な動きの連続にも関わらず、ピラティスのあとは【何とも言えない爽快感】を感じるもの。
その心地よさの理由はピラティスの呼吸法にあります。
- 呼吸の基本は胸式呼吸
- 交換神経が活発となり、脳や体の動きが活性化
- 脳や体の隅々まで全身の血の巡りが良くなり体全体がスッキリ
- 自分の動きに集中することでマインドフルネスの状態に
ヨガをしているときはリラックス効果が高まりますが、ピラティスでは体が軽くなるようなまた違った心地よさがあります。
自分の体に意識を集中させ悩みや不安などの邪念を吹き飛ばしてくれるため、ストレス解消にも効果的です。
4ピラティスはこんな人におすすめ
ここまでヨガとピラティスの違いについてもお伝えしてきましたが、ピラティスがおすすめの人の特徴を5つまとめてみました。
- O脚や猫背など、姿勢の歪みを整えたい
- 肩こり・首こりや腰痛などの体の不調を治したい
- 引き締まった体を手に入れたい
- 整った姿勢やプロポーションを維持したい
- マインドコントロールが出来るようになりたい
深い精神の安定やリラックスを目的とするヨガと比べて、体の引き締めやケアに重点をおきたい場合にオススメなのがピラティスです。
すでに体の不調を抱えている方や、プロポーションに悩みを持っている方にはその効果は特に期待できます。
その他にも、これからダイエットや運動を頑張りたい人にとっても体の土台作りとしてピラティスを取り入れることは重要です。
5ピラティス初心者おすすめ動画
ここでは、ピラティス初心者にもお勧めのものから上級者までお勧めの動画を紹介します。
ピラティススタジオなどに通って行うとなると少しハードルが高く難しいイメージがある人もいるかもしれません。
まずは自宅で気軽に、そんな方には特にお勧めの内容です。
体の知識に精通する当スタッフが監修した内容なので、動画といえどもその効果はしっかりと期待できます。
特にピラティス初心者の方は、安心して取り組める内容となっているので是非試してみましょう。
6ピラティスの費用
自宅で動画を見ながら行うのに慣れてきた方や、実際に専門家に診てもらいながら正しい体の使い方を学びたい人は、ピラティススタジオに通って行うのがオススメです。
その際の費用は、スタジオや通い方によって実に様々です。
ピラティスの費用は以下の3つによって変わります。
- 通い方:回数や頻度
- レッスンの形態:グループか個人か
- レッスンの種類:マットかマシンか
【通い方:回数や頻度による費用の違い】
多くの場合は初回は体験レッスン、その後は自分の通える頻度に合わせて自分で料金形態を選びます。
- 回数ごとの相場:月4回で8000〜10000円程度
- 月額料金制の相場:ひと月あたり12000〜15000円程度
※いずれも、集団レッスンとくらべ個人レッスンの場合は少し割高となるイメージです。
【レッスンの形態:グループか個人かによる費用の違い】
- グループレッスン相場:3000〜5000円程度
- 個人レッスン相場:5000〜8000円
個人レッスンではトレーナーが体の歪みやクセを改善するプログラムを提供してくれるため、その分料金は高めになります。
グループレッスンは、あらかじめ決められたレッスンのテーマの中から自分で選んで受ける形が一般的。
「肩こり改善」「骨盤矯正」など自分に合ったものを選べるメリットがあります。
ただ、トレーナーが一人当たりにかける時間は短くなるのでその分のデメリットはあります。
個人レッスンの一回当たりの料金相場は、そのトレーナーによっても変動がでてきます。
【レッスンの種類:マットかマシンかによる費用の違い】
- マット上で行うもの(一般的なもの)
- マシンを使ったもの(専用スタジオで行うもの)
によっても費用が異なります。
そのマシンの種類もリフォーマー・キャデラック・ラダーバレル・スパインコレクター・チェアといった様々なものがあります。
マシンを使うことで、より効果的に体を使うことができますが、より高い技術と知識をもつトレーナーが必須です。
そのため、マットピラティスにくらべマシンピラティスの方が割高になります。
マシンピラティスの個人レッスン相場は10000〜15000円、グループレッスンでは4000〜8000円程度となっています。
7Nピラティスのおすすめ(マシンピラティスのメリット)
Nピラティスは、
- 茨城県で初めてのマシンピラティスを完備
- 体の知識を持つプロ【理学療法士】がスタッフ
- 累計3万人以上の施術実績を持つ
誰もが安心して楽しみながら体を鍛えることが出来ます。
スタジオ選びで失敗したくない人は是非、Nピラティスへ足を運んでみてください。