腰が痛いような・・
骨盤が痛いような・・
もしかすると腰痛の中でも骨盤〜お尻まわりが痛くなる仙腸関節腰痛かもしれません。
あまり聞き慣れない仙腸関節腰痛について解説していきます。
仙腸関節ってどこにあるの?
骨盤にある、仙骨と腸骨にある関節を「仙腸関節」とよびます。関節とよんでいますが、動き自体は数mmと言われており、ほとんど動かないのが特徴です。
この仙腸関節は、上半身と下半身をつなぐ関節の役割もします。また、痛みを感じる組織が多く、仙腸関節のほんの少しのズレでも痛みが生じます。
仙腸関節の動きとは?
少し専門的になりますが。
- ニューテーション:前に傾く
- カウンターニューテーション:後ろに傾く
という2つの動きがあります。
特に猫背のような姿勢で座っていると骨盤が後ろに傾き、カウンターニューテーションに入りやすくなります。カウンターニューテーションの状態は腰が不安定になり、痛みを引き起こしやすくなります。
基本的にはニューテーション方向へ誘導することで骨盤が安定します。
仙腸関節による腰痛症状の特徴は?
仙腸関節による腰痛の特徴としては
- 長い時間座っていることができない
- 横向きに寝ていても痛い
- 仰向けに寝ていても痛い
- 正座はできる
- 歩き始めは痛いが、徐々に楽になる
- お尻〜太もも周りまで痛みがある
などです。
仙腸関節腰痛が難しいのは、ヘルニアや脊柱管狭症、坐骨神経痛などと症状が似ているためです。
しかも数mmしか動かない関節なので、レントゲンやMRIのような画像にも映りません。
仙腸関節による腰痛の治療方法とは?
- 安静
- コルセット、骨盤バンドで安定させる
- 痛み止め
- ブロック注射
などがメインになります。仙腸関節を固定する手術もありますが、非常に稀なケースです。
・仙腸関節による腰痛を引き起こす4つの原因
仙腸関節由来の腰痛を引き起こす主な原因は
- 骨盤周りの筋肉・筋膜がかたい
- インナーマッスルが弱くなり、骨盤が不安定になっている
- 股関節の筋肉のアンバランス
- 出産や事故、ぎっくり腰などによる骨盤へのダイレクトな刺激
です。これら4つの原因を取り除き、骨盤を正しいポジションに合わせていくことが大切になります。
1.骨盤周りの筋肉・筋膜がかたい
骨のゆがみを作るのは筋肉・筋膜のかたさです。
かたくなっている筋肉が骨を引っ張りゆがみを作ります。まずこの骨盤周りにある筋肉・筋膜のかたさをほぐしていくことが重要になります。特に問題となりやすいのが大臀筋・中臀筋などのお尻の筋肉です。
2.インナーマッスルが弱くなり骨盤が不安定
骨盤周りを支えているインナーマッスル。腹横筋・横隔膜・多裂筋・骨盤底筋群と呼ばれる4つの筋肉。この筋肉が弱くなってしまうと、骨盤が不安定になります。
3.股関節の筋肉のアンバランス
骨盤にはたくさんの筋肉が付着しています。
例えば股関節の内側の筋肉が弱くなり、外側の筋肉がかたくなって引っ張ると、骨盤が開き、痛みを引き起こしやすくなります。股関節の筋肉のアンバランスを整えることで骨盤への負担が軽くなります。
4.出産や事故、ぎっくり腰
女性は出産時に骨盤周辺の靭帯をゆるめて骨盤を広げます。その後も靭帯は数ヶ月ゆるんだ状態が続きます。この時期に体への負担が大きくなると仙腸関節にも影響を与えます。
他にも事故やぎっくり腰のように、強い刺激が加わることによっても仙腸関節のゆがみにつながります。
Nピラティスが行う仙腸関節のゆがみのチェック
- 腸骨(腰〜お尻周りからの影響)
- 恥骨(股関節からの影響)
- 仙骨(骨盤内のねじれ、傾き)
Nピラティスではこの3つの骨のポイントをチェックします。
次にいくつかの整形外科テストを複数組み合わせて、痛みの問題点をさらに細かくチェックしていきます。
最終的にはねじれ・開き・上下のずれやゆがみを3次元で分析していき、一人一人にあった仙腸関節のケアを行います。
仙腸関節を整えるストレッチピラティス!
骨盤周りの筋肉をストレッチして、骨盤を締める方向へのトレーニングを動画で解説しています。ご自身の状態に合わせて進めてみてください。
※痛みのない範囲で行い、痛みが出た場合は中止してください。上記に示した通り、ゆがみの状態は人によって異なります。動画で説明しているのは、現代でもっとも多いゆがみのパターンでお伝えしております。
Nピラティスが行う仙腸関節腰痛のケア
- 仙腸関節のねじれ、ゆがみをチェックする
- 仙腸関節を引っ張っている筋肉・筋膜へ施術
- 仙腸関節を安定させるインナーマッスルトレーニングをマシンピラティスで行う
となります。
仙腸関節の痛みのチェックから丁寧に行います。長年治らなかった腰痛は仙腸関節によるものかもしれません。ぜひカラダの専門家がいるNピラティスヘお越しください。