今回のテーマは「腰椎椎間板ヘルニア」です。
腰椎椎間板ヘルニアのわかりやすい説明とピラティスで良くなる3つのパターンについてご紹介していきます。
腰椎椎間板ヘルニアはとはどんな状態?
背骨の間にある椎間板というクッションが後ろに飛び出して、神経にあたってしまう状態。姿勢が崩れている・アンバランスな筋肉の状態で負荷がかかる時に起こりやすく。20-40歳代に多く、男女比は2~3:1で男性の方が多いです。主に腰椎の4番、5番に起こりやすいと言われています。
症状としては
- 腰の痛み
- お尻から下半身のしびれ、痛み
がメインになります。
MRIなどで見るとこのような感じです↓
腰椎椎間板ヘルニアになりやすい人の特徴は?
- 喫煙(リスクが1.27倍)
- 重労働をする人
- 中腰になりやすい人
- デスクワーク時間が長い
などがあります。いわゆる腰痛と似ている部分もありますね。
「動かない、姿勢をかためる」これはヘルニアにとってもよくないということがわかっています。
ヘルニアにコルセット?牽引?湿布はどうなの?
これは個人の状態によってケースバイケースです。効果がある人もいれば、やってもあまり変わらない人もいます。
- コルセットは腰回りの筋肉をサポートをするので楽になることが多いです。
- 牽引はヘルニアに対してはあまり根拠はありません。一時的には楽になる人もいます。
- 湿布は抗炎症作用があるので、貼ると楽になる人には良いでしょう。
「コルセットも牽引も湿布も全然効かない!安静にしていてもよくならない!」
という方はすでに違う問題で痛みを引き起こしているかもしれません。
後ほど記載している筋膜、神経の問題と背骨・骨盤の歪みの問題の可能性が高くなります。
ヘルニアに手術が必要な人は?必要じゃない人は?
腰椎椎間板ヘルニアの8〜9割の人は自然とよくなります。
しかし一定の方には手術が勧められます。
その条件には
- 痛みが強くて日常生活に支障が出てしまう
- 神経の圧迫が強くて下半身の力が弱くなっている
- 排尿障害がある(尿が出ない、これも神経の圧迫の影響です)
このような場合はすぐに病院に受診して、医師の判断を受けましょう。
痛みと腰椎椎間板ヘルニアは関係ないという真実
実は腰の痛み、下半身の痛みとヘルニアが出ているかどうかの関係はあまりありません。背骨や椎間板が変形していても痛みとの関係性がないということが海外の論文でも報告されています。(2015,Brinjiki)
では痛みの原因は他に何があるのでしょうか?
- 筋肉をつつむ筋膜の問題
- 神経の動きが悪くなっている問題
- 背骨の歪みの問題
- 炎症の問題
大きくこの4つになります。
Nピラティスで対応できるのは1〜3の問題です。(炎症は自然とおさまっていきます。いわゆる自然治癒です。)
ではその問題をみていきましょう。
1.筋膜とヘルニアの問題
筋肉の周りには筋膜という膜があります。
この筋膜には痛みを感じる組織があります。つまり、腰椎椎間板ヘルニアと言われていたが、筋膜が硬くなっていて痛みが出ているパターンがあるのです。また、筋膜がかたくなってしまうと神経自体も圧迫してしびれや下半身の痛みも引き起こします。
この場合は、筋膜に対してピラティスを行い、動きやすい状態を作ることで痛みが緩和されます。
2.神経の動きとヘルニアの問題
ヘルニアで圧迫されるのは神経です。
この神経自体の動きが炎症や圧迫によって悪くなっていることがあります。有名な神経では坐骨神経ですね。神経も筋肉と同じように、伸び縮みします。神経が伸びるようなストレッチを加えることで痛みが楽になります。
ただし、これは専門家に任せてください。どこをどう伸ばすかは神経の走行の理解が必要だからです
3.背骨の歪みの問題
神経の出口は背骨の「椎間孔」というスキマです。
このスキマに炎症や圧迫が加わっている場合は痛みが出やすくなります。特に筋肉で背骨が引っ張られて、スキマが狭くなっている場合は、背骨・骨盤周りのストレッチでよくなることがあります。
ピラティスがヘルニアに効果的な理由
ピラティスでヘルニアの痛みを楽にするためには
- 神経の動きをよくすること
- 筋肉自体の動きをよくすること
- 背骨・骨盤の動きをよくすること
これができます。
また、同時にインナーマッスルを鍛えて、姿勢が整うため、再発予防にも効果的になります。多くの方がyoutube動画でストレッチをしてもよくならない原因は、「一人一人痛みの原因が違うから」です。
Nピラティスではヘルニアの痛みの原因を探りながら、あなたに合った方法で施術と運動、ピラティスを提供していきます。
動画でまとめる腰のヘルニアとは?
Nピラティスが行う腰椎椎間板ヘルニアに対するケア
- 問題となっている筋膜のかたさを見つけて施術で動きやすい状態に変える
- 神経自体の動きをよくするためにマシンピラティスで動く
- 背骨の間を広げる運動をマシンピラティスで負荷なく行う
- 姿勢と骨盤を整えて、インナーマッスルを効かせられるようにする
この4つのステップを踏みながら、腰椎椎間板ヘルニアの痛みをケアしていきます。
湿布や牽引、電気治療でもよくならないで困っている方はNピラティスへご相談ください↓