「変形性股関節症って言われたけど、何をどうしていいかわからない」
という方も多いと思います。
今回は、変形性股関節症と言われたら「やってはいけないこと」をまとめてみました!2016年の変形性股関節症診療ガイドラインを参考にしています。このコラムを見ることで痛みを悪化させないコツがわかります!ぜひチェックしてみてください。
1.変形性股関節症でやってはいけないこと「重たいものをもつ」
重たいものを持つと股関節への負担が大きくなります。
特に変形性股関節症の方は、変形によって筋力も低下しており、より骨に負担がかかりやすくなっています。
重たいものを持つ作業は極力減らすか誰かに頼むようにしましょう。
2.変形性股関節症でやってはいけないこと「長い時間立ち仕事をする」
立っている状態は股関節に負担がかかります。
変形性股関節症の方はお尻まわりの筋力低下と姿勢不良が伴います。筋肉で支えられない分、骨にストレスがかかり、変形を進行させたり痛みを引き起こします。
対策としては、立ち仕事を減らすか座るイスを用意するだけでも股関節への負担が変わります。
3.変形性股関節症でやってはいけないこと「激しい運動」
これは海外で認められていることです。
スポーツ選手レベルの激しい運動をすると股関節に負担がかかります。ダッシュやジャンプ、長い時間の運動は股関節への負担が強くなります。スポーツをしている方は運動のレベルを落として、痛みのない範囲でおこないましょう。
ただ、一方で「運動しない」と筋力が低下して、周りの筋肉もかたくなり、結果的に股関節が守れなくなります。適度な運動は股関節にとって重要なので続けましょう。
股関節に効果的な運動のレベルのコツとしては
- 痛みのない範囲で行う(動かしすぎに注意)
- おもりを使った運動よりも、自分の体重だけで行う運動(四つ這いやスクワットなど)
です。翌日に痛みが残るような運動は控えて調整していきましょう。
4.変形性股関節症でやってはいけないこと「体重が増えてしまうこと」
体重が増えた分だけ関節にかかる負担は増えます。海外ではBMIが25以上の場合をリスクとして報告しています。BMIが25以上の人は気をつけましょう。
体重のコントロールが重要なのですが、筋肉は落とさないようにしたいです。
変形した関節を守ってくれるのは筋肉です。
食事だけを減らして筋トレをしないダイエットは筋肉を落としてしまうので注意しましょう。
- 痛みのない範囲で運動量を保ちつつ
- 栄養バランスを保ちながら
- 過食を防ぐ
ことがポイントですね!
変形性股関節症になったらやって欲しいことリスト
やってはいけないこと4つをまとめましたが。
今度はやって欲しいことリストをまとめます。
- 専門家に相談する(股関節の専門医、理学療法士)
- 現在の股関節の状態を把握する(日々変わるので定期的にチェック)
- 股関節を守る筋力はしっかりとトレーニングすること(専門家に監修してもらうこと)
- 痛みのない範囲でストレッチをおこない、筋肉をかたくしないこと
- 日常生活の中で股関節に負担のかかることを減らす
- 体重が過剰であれば減らす
以上が重要になります。
変形性股関節症におすすめの運動の条件
変形性股関節症にはやはり最適な運動が必要です。ではどんな運動が良いのでしょうか?
3つの条件が大切です。
- 筋力
- 柔軟性
- 筋持久力
この3つを総合的にあげていくことが大切になります。そして順序も重要です。
- まずは痛みのない範囲でストレッチをして柔軟性をアップ
- 広がった関節の角度でトレーニングをする
- トレーニング繰り返すことで筋持久力をつける
です。
実際に、ガイドラインでも運動療法で痛みが緩和することが報告されています。
Nピラティスで行う運動もこの3つの条件を満たすようにピラティスを組み立てていきます。
Nピラティスでは国家資格をもった専門家が対応しますので、股関節の痛みや動きの制限で困っている方はぜひご相談ください。