「側弯症の原因は?大人でも治る?」
「側弯症の人がやってはいけないことはある?」
側弯症の種類によって原因はさまざまです。子どもの場合は、原因がはっきりしていない「思春期特発性側弯症」が多いのに対し、大人の側弯症は生活習慣や加齢などが原因になっているケースが多いです。
本記事では、側弯症の原因をはじめ、効果的なストレッチややってはいけないことを徹底解説します。
- 側弯症とは
- 側弯症の種類別の原因
- 側弯症の人がやってはいけないこと
- 側弯症に効果的なストレッチ
側弯症の主な原因として、筋力低下や姿勢不良などが挙げられます。自己流のトレーニングで改善しようとすると症状が悪化する恐れがあるため、ピラティスによって改善を図るのがおすすめです。インストラクター指導のもと、背骨の凹凸と逆方向の運動を行うことで、アンバランスを修正するのに役立ちます。
今回紹介する内容を参考に、ピラティスを始めることも検討してみてください。
側弯症とは?症状の特徴を解説

側弯症は、背骨が左右に曲がるだけでなく、ねじれも伴う状態のことです。一般的には、正面から見て10度以上の弯曲が確認される場合に側弯症と判断されます。
背骨のゆがみによって体のバランスが崩れ、見た目の変化だけでなく、進行すると日常生活に支障をきたす可能性があります。特に弯曲が強くなると、胸郭が圧迫されて呼吸機能に影響が出る場合も珍しくありません。
- 肩の高さが左右で異なる
- 片側の肩甲骨が浮き出て見える
- 腰のくびれや骨盤の位置に左右差がある
- 前かがみになると片側の背中が盛り上がる
- 体幹のバランスが崩れやすい
軽度の場合は自覚症状が少ないこともあります。進行すると背中や腰の痛み、疲れやすさ、長時間同じ姿勢を保てないといった不調が現れやすいです。さらに重度になると、神経の圧迫によるしびれや筋力低下、呼吸のしづらさにつながるケースもあります。
側弯症は見た目の変化だけでなく、身体機能にも影響を及ぼす可能性があるため、早期発見と適切な対応が重要です。
側弯症の原因を種類別に紹介

側弯症の種類別に原因を解説します。
- 思春期特発性側弯症
- 成人性側弯症
- 機能性側弯症
- 症候性側弯症
順番にみていきましょう。
思春期特発性側弯症
側弯症の中で最も多いのが、原因がはっきりしていない「思春期特発性側弯症」です。小学校高学年から中学生にかけて発症しやすく、全体の約80〜85%を占めます。特に、女子に多い傾向です。
単一ではなく、以下のような要因が複合的に関与していると考えられています。
- 遺伝的要因
- 成長期の急激な身長の伸び
- ホルモンバランスの変化
- 筋肉や神経のバランスの異常
成長期は骨が急速に伸びるため、弯曲が進行しやすい点も特徴です。
成人性側弯症
成人以降にみられる側弯症は、若い頃の側弯が残った「遺残型」と、加齢による変化で新たに発症する「変性型」に分けられます。椎間板や関節の老化、骨粗鬆症などにより背骨のバランスが崩れ、徐々に弯曲が進行します。
- 加齢による椎間板の変性
- 骨粗鬆症による骨の脆弱化
- 椎骨や関節の変形
- 長期間の姿勢不良
- 体幹や背筋の筋力低下
- 思春期側弯症の遺残・進行
進行すると腰痛やしびれ、歩行困難などの症状が現れ、日常生活に影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。
機能性側弯症
背骨自体に異常はなく、生活習慣や体の使い方によって一時的にゆがむ側弯症です。原因を取り除くことで改善が見込める点が特徴で、比較的軽度なケースが多いとされています。
- 姿勢不良
- 足の長さの左右差(骨盤の傾き)
- 筋肉のバランスの崩れ
- 長時間同じ姿勢を続ける生活習慣
このタイプは背骨のねじれを伴わないことが多く、日常動作や姿勢の見直しが重視されます。
症候性側弯症
特定の病気や異常が原因となって発症する側弯症です。神経や筋肉、結合組織の異常などが関与し、進行しやすい傾向があります。
- 先天性:椎骨の形成異常や癒合
- 神経・筋原性:脳性麻痺、筋ジストロフィー など
- 間葉系疾患:マルファン症候群
原因となる疾患の影響で体を支える力が弱くなり、背骨に偏った負担がかかることで変形が進むのが特徴です。
【要注意】側弯症の人がやってはいけないことを5つ解説

側弯症の場合、次の5つの行動について注意する必要があります。
- 背骨のバランスが崩れる姿勢
- 自己流の筋トレ・ストレッチ
- 腰に負担がかかるスポーツ
- 重い荷物を持つ
- 長時間のデスクワーク
症状が悪化するような習慣は早めに見直しましょう。
1. 背骨のバランスが崩れる姿勢
日常の何気ない姿勢が、側弯症の進行に影響する可能性があります。左右どちらかに偏った姿勢が続くと、背骨や骨盤のバランスが崩れ、ゆがみが強まりやすいです。
- テーブルに頬杖をつく
- 横向きに寝てテレビを見る
- うつ伏せでスマホを操作する
- 横座りや足を組むクセ
- 片足に重心をかける立ち姿勢
特に無意識のクセは積み重なりやすいため、日常的に重心が偏らない姿勢を意識しましょう。
2. 自己流の筋トレ・ストレッチ
運動して筋力を維持することは大切ですが、自己流で行うと左右差をさらに強めてしまう場合があります。側弯症は人によってカーブの方向や程度が異なるため、合わない方法は負担を増やす原因になります。
- 凹側ばかり鍛える偏ったトレーニング
- 反動をつけたストレッチ
- 痛みを我慢して行う運動
- 強い前屈やねじり動作
筋トレ・ストレッチは無理のない範囲で行い、可能であれば専門家の指導を受けることが望ましいです。安心して運動を始めたいなら、マンツーマンで指導が受けられるピラティスをおすすめします。
背骨を上下に伸ばすような感覚をもつことで、背骨が潰れて変形を予防することが可能です。ピラティスでは特にこの上下に伸びる感覚が養われます。また、姿勢のアンバランスを改善するのに必要なインナーマッスルや背筋の筋力アップが期待できます。
Nピラティスに通う方の8割が初心者です。国家資格者のマンツーマンレッスンにより初めての方でも効果を実感できるので、ぜひお気軽にご来店ください。
3. 腰に負担がかかるスポーツ
体の片側ばかりを使う、ひねる・ジャンプする動作が多いスポーツは、筋肉のバランスが崩れやすいです。長期間続けることで背骨への負担が偏り、側弯の進行リスクが高まる可能性があります。
- 片側動作が多い:テニス、バドミントン など
- ひねり動作が多い:野球、ゴルフ など
- ジャンプ動作が多い:バレーボール、バスケットボール など
過度に偏った負荷がかかるのを避け、左右バランスよく体を使う運動を選びましょう。
4. 重い荷物を持つ
重い荷物を持つこと自体よりも、持ち方に注意が必要です。常に同じ側で持つと、体の左右バランスが崩れ、背骨に偏った負担がかかります。特に、成長期は影響を受けやすいため注意してください。
重いものを長時間持ったり、ハイヒールで荷物を運んだりするのも側弯症を悪化させる原因になります。リュックで両肩に分散する、左右を入れ替えるなど、負担を片側に集中させない工夫が必要です。
5. 長時間のデスクワーク
同じ姿勢を長時間続けることは、筋肉の緊張や血流低下を招き、背骨への負担を増やします。
画面に集中するあまり無意識に姿勢が偏ると、左右差が固定化されるリスクが高まります。椅子に浅く座ると猫背姿勢になりやすいので注意しましょう。
姿勢の崩れは自分では気づきにくいため、意識的なリセットが欠かせません。1時間に一度は立ち上がり軽くストレッチするなど、こまめに体を動かす習慣が大切です。
側弯症に効果的なストレッチを3つ紹介

側弯症に効果的なストレッチを3つ紹介します。
- マーメイドストレッチ
- キャットアンドカウ
- 上体ひねり
自宅で簡単にできるので、ぜひ実践してみてください。
1. マーメイドストレッチ
側弯症の場合、背骨が左右に傾くことで体の片側だけ筋肉が硬くなりやすくなります。マットピラティスの「マーメイドストレッチ」は、背骨を横方向へやさしく伸ばし、脇腹〜背中の柔軟性を高めるのに効果的です。
特に、左右差によって固まりやすい肋骨まわりや広背筋を伸ばしやすく、呼吸のしやすさ改善にもつながります。
- 床に横座りをする(片脚を前、もう片脚を後ろへ曲げる)
- 片手を床につき、反対の手を頭上へ伸ばす
- 息を吐きながら、上半身を横へゆっくり倒す
- 脇腹〜背中が伸びる感覚を意識して20〜30秒キープする
- 左右2〜3セット行う
腰を無理に曲げず、背骨全体を長く伸ばす意識で行いましょう。痛みがある方向へ無理に倒さないように注意してください。
2. キャットアンドカウ
側弯症では、背骨の前後方向の動きが硬くなり、姿勢バランスが崩れやすくなります。キャットアンドカウは、背骨を丸める・反らす動きを繰り返すことで、脊柱全体の柔軟性を高めるストレッチです。
背骨周囲の筋肉をやわらかく保ちやすくなり、腰や背中の張り感の軽減にも役立ちます。呼吸と連動させることで、自律神経を整える効果も期待できます。
- 四つ這いになる
- 肩の真下に手、股関節の真下に膝を置く
- 息を吐きながら背中を丸め、おへそを見る(キャット)
- 息を吸いながら背中を反らし、胸を開く(カウ)
- この動きをゆっくり繰り返し、10〜15回を目安に行う
腰だけでなく、背骨全体を動かすことを意識しましょう。痛みが出る場合は、可動域を小さくしてみてください。
3. 上体ひねり
側弯症は背骨が左右に曲がるだけでなく、ねじれ(回旋)が起きているケースも少なくありません。このストレッチでは、胸椎を中心にやさしく回旋させることで、背骨の水平方向の柔軟性改善を目指します。
胸椎の動きが良くなることで、肩こりや背中の張り感軽減、姿勢バランスの改善にもつながります。
- 椅子または床に背筋を伸ばして座る
- おへそを正面へ向けたままにする
- 両腕を胸の前で組む
- 息を吐きながら、上半身だけをゆっくり右へひねる
- 胸まわりが伸びる感覚を意識しながら10〜20秒キープ
- 左右5〜10回ほど繰り返す
骨盤まで一緒に回さないように行うのがポイントです。強くひねりすぎると腰に負担がかかるため注意してください。
側弯症の原因に関するよくある質問

側弯症の原因に関するよくある質問をまとめました。
- 大人・子どもに多い側弯症の原因は?
大人の側弯症は、加齢や骨折などが主な原因です。加齢による脊柱の変形が多いですが、もともと特発性側弯症があってそこから進行するケースもあります。
子どもに多い側弯症は特発性側弯症です。原因ははっきりしていませんが、遺伝的要因や成長による体の変化が関係していると考えられています。特に、痩せ型の女子が発症することが多い傾向です。
- 側弯症でもスポーツは続けられる?
側弯症があっても、多くの場合はスポーツを続けることが可能です。適度な運動は筋力維持や体のバランス改善につながるため、むしろ推奨されることもあります。
ただし、負荷のかかり方には注意が必要です。片側に負担が偏ったりひねる動作が多かったりするスポーツは、体の状態に合わせて運動量や内容を調整しながら続けましょう。
- 側弯症は遺伝する?
側弯症には遺伝的な関与があると考えられています。そのため、家族に側弯症の方がいる場合、発症リスクが高まる可能性があります。
ただし、遺伝だけで発症が決まるわけではありません。成長期の体の変化や姿勢、生活習慣も少なからず影響します。側弯症は複数の要因が重なって発症すると考えられているため、早めの受診や経過観察が重要です。
- 側弯症を放置するとどうなる?
側弯症を放置すると、見た目の変化だけでなく、体の機能面にも影響が及ぶ可能性があります。
初期は見た目の変化はありますが、痛みはほとんどない場合が多いです。進行すると見た目の歪みがはっきりしてきて、肩こりや腰痛が慢性化しやすくなるなどの症状が出ます。さらに進行すると外見上の変形が大きくなり、歩行や座位などの日常動作に支障をきたすケースもあります。
早い段階で状態を把握して適切に対処することで、症状の悪化を予防しましょう。
側弯症の原因を把握してピラティスで改善しよう

大人の側弯症は加齢や生活習慣が原因になっていることが多く、筋力不足や姿勢不良を改善することで症状を緩和できる可能性があります。運動することで筋力アップを図ることは大事ですが、自己流のトレーニングや腰に負担がかかるスポーツは、側弯症が悪化する恐れがあるため注意が必要です。
なお、側弯症の改善をサポートするトレーニングには、ピラティスがおすすめです。
- 左右の非対称な側弯(凹凸)のバランスを修正するのに効果的
- 背骨が上下に伸びる感覚が養われ、変形を予防する効果が期待できる
- ピラティスの呼吸で腹腔内圧を高めることで、背骨を安定させるのに役立つ
- 背筋やインナーマッスルを鍛え、背骨が重力で負けないようにする
実際に、Nピラティスに通って姿勢が改善した方も多数いらっしゃいます。当店を利用される方の8割は初心者なので、ピラティスは初めてという方でも安心です。
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