今回は「骨盤矯正」を取り上げていきます。
- 骨盤矯正って何?
- 骨盤矯正って効くの?
- ダイエットにもいいの?
- どんな骨盤矯正だったら効果があるの?
などの疑問を解消していきます。自宅でできる骨盤矯正ストレッチも載せておきますね!
骨盤矯正ってそもそも何?
一般的には「歪んだ骨盤を元の通りにして、体の不調を治していく」ことです。イメージとしては骨をバキバキ鳴らして、骨盤を元に戻そうとする感じでしょうか?
まず医学的な観点から考えると「骨盤矯正」という単語は習いません。
そして骨盤はそもそもあまり動きません。数mm単位で動くのみであり、人の手でバキボキするだけではほとんど動きません。
まずこれが解剖学的な現実です。
骨盤の正しいポジションとはどこなのか?
骨盤の正しいポジションを専門家目線で伝えるとこのような形になります。
- 左右の腰の骨が一直線
- 恥骨と腰の骨の三角形が水平
- 骨盤の傾きは寝た時に、背中に指1本入るか入らないか
が目安になります。
骨盤の歪みのチェックはほとんどの場合は間違っている
ちょっと衝撃的な事実ですが。
骨盤の歪みをチェックする評価自体がそもそも信頼性が低いということが海外論文でわかっています。(Adam,2008)
巷で言われるような「骨盤が歪んでいますね〜」
というキャッチコピーはほとんどが間違っていることになります。
ダイエットに骨盤矯正は効果的なのか?
ボディメイクやダイエットにおいても骨盤矯正はよくキャッチコピーとして使われます。
ボディメイクやダイエットに関して、骨盤を整えることは重要になります。
なぜなら、「見た目」に関わるからです。
例えば骨盤が歪み、傾きが強くなると
- 骨盤が後ろに傾く→股関節と膝が外側にO脚へ→太ももが太く見える→ふくらはぎも太く見える
- 骨盤が前に傾く→反り腰→太ももの前側がはってしまう
と「太くみえてしまう」ことにつながります。また、O脚・X脚になると、普段使う筋肉にもかたよりができてしまいます。
骨盤を正しい位置にキープできる筋肉と柔軟性はダイエットに必須になります。
ただし、過剰にゆがみを気にする必要はありません。
骨盤の歪みは誰にでもあり、左右対称じゃなくてもいい
3万人以上を施術し、病院〜スポーツ現場で働いた私からの主観も伝えておきますが。
骨盤の歪み自体は誰にでもあります。骨のポイントを丁寧にチェックしても、左右全て対称な人はいません。
だから
「骨盤や姿勢は左右対称が正解だ!」
と考える必要はありません。
実際に歪みが痛みを引き起こす原因であることはないという海外論文もあります。(Eyal,2011)
- 姿勢と腰痛は関係性がない
- 骨盤の歪みも痛みと関係性がない
ということが証明されているのです。
それでもなぜ骨盤矯正が効くのか?
ただ一方で「骨盤矯正でカラダが楽になった!」という方もいます。
なぜでしょうか?
実は骨盤の表面近くには痛みを感じる組織がたくさんあります。神経、筋膜、血管など。
この組織に何かしらのプラスの影響を与えたことで痛みが楽になるケースがあります。
多くの場合、「骨盤周りにある神経・血管・筋膜・筋肉が動きにくくなっている→痛みが出てしまう」ということがあります。
つまりこれらを改善するためには、骨盤周りにある組織を伸び縮みできるようにして、ストレッチしていくことが大事になります。
・痛みならく楽々できる骨盤矯正ストレッチ動画!
約10分間の骨盤矯正ストレッチです。ゆがみを整えるストレッチと骨盤の安定性を高めるエクササイズもあります。ぜひお試しください!
・骨盤を支えるインナーマッスルトレーニング動画
骨盤周りの組織を動かすだけで、症状が変わらない方は、骨盤の不安定性が問題になります。このような方はコルセットをつけると楽になります。しかし長い期間コルセットをするのではなく、人間の体にもともとあるインナーマッスルを鍛えてあげることで、骨盤が正しく整います。
Nピラティスの骨盤矯正とは?
今回説明したように
- 骨盤矯正はそもそも医学的ではない
- 骨盤を矯正することは手ではできない
- でも骨盤周りの組織を動かすことで痛みが楽になる
ということがわかっています。
Nピラティスは骨盤を引っ張っている筋肉を伸ばして、動きやすい骨盤を作り出すことを目的に施術とピラティスをおこないます。
骨盤周りだけでもこれだけの筋肉があります。
<骨盤を前に傾ける筋肉>
- 腸骨筋
- 大腰筋
- 大腿直筋
- 縫工筋
- 大腿筋膜張筋
<骨盤を後ろに傾ける筋肉>
- 大臀筋
- 中臀筋
- 半膜様筋
- 半腱様筋
- 大腿二頭筋
これら1つ1つの筋肉を触り分けて、硬くなっている筋肉をほぐしていきます。そして最後にマシンピラティスで伸び縮みできるしなやかな筋肉を作っていきます。
体の不調が骨盤にある・・・と感じている方はNピラティスへお越しください。