「ぎっくり腰の予防に効果的な筋トレ・ストレッチが知りたい」
「ぎっくり腰になったら、筋トレはしない方がいい?」
ぎっくり腰は、筋力や筋肉の柔軟性が低下することで起こりやすくなります。予防するには、腹横筋や多裂筋などのインナーマッスルを鍛えるトレーニングが効果的です。
そこで本記事では、ぎっくり腰予防に効果的な筋トレ・ストレッチを詳しく紹介します。
- ぎっくり腰の発症リスクを高める要因
- ぎっくり腰の予防に効果的な筋トレ・ストレッチ
- ぎっくり腰を予防する生活習慣のポイント
ぎっくり腰の原因として考えられるのは、運動不足や生活習慣などです。筋トレによって筋力アップを図ることで、発症・再発リスクを下げることが期待できます。今回は、効果的な筋トレ・ストレッチと合わせて生活習慣のポイントも紹介するので、繰り返すぎっくり腰でお悩みの方はぜひ最後までお読みください。
ぎっくり腰とは?

ぎっくり腰とは、突然強い腰の痛みが現れる「急性腰痛」の総称です。正式な病名ではなく、筋肉や靭帯の損傷、関節の機能障害などによって急激に腰痛が発生した状態を指します。
ぎっくり腰が起こる原因ははっきりしていませんが、腰に繰り返し蓄積した疲労や筋肉の緊張が限界に達したタイミングで発症すると考えられています。
- 椅子から立ち上がろうとしたとき
- 中腰で顔を洗っているとき
- 床の物を拾おうとしたとき
- 重い荷物を持ち上げたとき
- 朝起き上がろうとしたとき
- くしゃみや咳をしたとき
症状が強い場合は日常動作が困難になる場合もあるため注意が必要です。一度発症すると再発しやすい傾向があり、日頃から腰への負担を減らすなどして予防に取り組みましょう。
ぎっくり腰の発症リスクを高める要因を5つ解説

ぎっくり腰のリスクを高める要因として、次の5つが挙げられます。
- 運動不足
- 長時間のデスクワーク
- 肥満
- ストレスや睡眠不足
- 加齢
一つずつみていきましょう。
1. 運動不足
運動不足は、ぎっくり腰の発症リスクを高める代表的な要因の一つです。
普段から身体を動かす機会が少ないと腰を支える筋肉が衰え、些細な動作でも腰に大きな負担がかかりやすくなります。特に腹筋や背筋、インナーマッスルなどの体幹筋が弱くなると、重い物を持ち上げたり立ち上がったりする際に腰への負担が集中しやすくなります。
実際に、運動習慣がない人が急に荷物を運んだり、休日にスポーツをしたりしたときにぎっくり腰を発症するケースは少なくありません。筋力低下は姿勢の崩れにもつながり、慢性的に腰へストレスがかかる状態を招きます。
2. 長時間のデスクワーク
長時間のデスクワークも、ぎっくり腰のリスクを高める要因です。同じ姿勢を続けることで筋肉が硬くなり、腰へ大きな負担がかかります。
パソコン作業が多いと猫背や前かがみ姿勢になりやすく、腰椎や骨盤周辺の筋肉が常に緊張した状態になります。また、長時間座り続けることで血流が悪化し、筋肉や関節の柔軟性が低下しやすいです。
このような状態が続くことで、立ち上がった瞬間や軽く身体を伸ばした際にぎっくり腰を引き起こす可能性が高まります。
3. 肥満
体重が増えるほど腰椎や周囲の筋肉にかかる負荷も大きくなるため、ぎっくり腰の発症リスクを高めると考えられています。
特に、お腹周りに脂肪がつくと重心が前方へ移動し、腰が反った姿勢になりやすいです。この状態では腰の筋肉が常に緊張し、疲労が蓄積しやすくなります。
また、肥満の方は運動不足になりやすく、筋力や柔軟性の低下からぎっくり腰を繰り返す悪循環に陥るので注意が必要です。
4. ストレスや睡眠不足
ストレスや睡眠不足などによる心身の不調も、ぎっくり腰の発症に関係している可能性があります。実際に、仕事が忙しい時期や精神的な負担が大きい時期にぎっくり腰を発症するケースは少なくありません。
過度なストレスを受けると自律神経のバランスが乱れ、筋肉が緊張しやすくなります。また、睡眠不足が続くと疲労回復が十分に行われず、筋肉の柔軟性や回復力が低下します。その結果、腰周辺の筋肉が硬くなり、ぎっくり腰が起こる状態になりやすいです。
5. 加齢
ぎっくり腰のリスクを高める要因として、加齢による身体の変化が挙げられます。
若い頃は問題なかった動作でも、加齢によって筋力や柔軟性、バランス能力が低下すると、同じ動作で腰へ大きなストレスがかかります。椎間板の水分量が減少し、クッション機能が低下することも腰痛リスクを高める原因です。
加齢そのものを止めることはできなくても、適度な運動やストレッチによって筋力や柔軟性を維持することは可能です。ぎっくり腰を繰り返さないために、年齢を重ねても身体を動かす習慣を続けましょう。
ぎっくり腰の予防に効果的な筋トレを5つ紹介

ぎっくり腰予防には、次に紹介する5つの筋トレがおすすめです。
- ドローイン
- プランク
- アーティキュレーションブリッジ
- ヒップヒンジ
- バードドッグ
手順やポイントも紹介するので、ぜひ実践してみてください。
1. ドローイン
ドローインは、お腹をへこませながら呼吸を行う体幹トレーニングです。腹横筋を中心としたインナーマッスルを鍛えられ、立ち上がる動作や物を持ち上げる動作の際に腰へかかる負担を軽減しやすくなります。
- 仰向けになり、両膝を立てる
- 腰の力を抜いてリラックスする
- 鼻からゆっくり息を吸う
- 口から息を吐きながらお腹をへこませる
- お腹をへこませた状態を5〜10秒キープする
- 自然な呼吸を続けながら元に戻す
- 10回程度繰り返す
お腹をへこませる際に、胸を張ったり肩に力が入ったりしないよう注意しましょう。力任せにお腹を引っ込めるのではなく、おへそを背骨に近づけるようなイメージで行うのがポイントです。
2. プランク
プランクは、うつ伏せの状態で身体を一直線に保ちながら体幹を鍛えるトレーニングです。腹筋や背筋だけでなく、体幹全体の安定性向上が期待できます。
- うつ伏せになる
- 肘を肩の真下につく
- 両脚を後ろへ伸ばす
- 肘とつま先で身体を支える
- 頭からかかとまで一直線の姿勢を作る
- そのまま20〜30秒キープする
- 2〜3セット行う
お尻が上がりすぎると体幹への刺激が減り、逆に腰が落ちると腰椎への負担が増えてしまいます。そのため、お腹に軽く力を入れながら、頭からかかとまで一直線を意識することが大事です。慣れてきたら、キープする時間を少しずつ延ばしましょう。
3. アーティキュレーションブリッジ
アーティキュレーションブリッジは、お尻を持ち上げながら背骨を一つずつ動かしていくピラティスの代表的なエクササイズです。骨盤と背骨の連動性を高めて、腰だけに負担が集中しにくい身体づくりに役立ちます。
- 仰向けになり、両膝を立てる
- 足は腰幅程度に開く
- 息を吐きながら骨盤を後傾させる
- 背骨を下から順番に持ち上げる
- 肩から膝まで一直線になったら停止する
- 息を吐きながら背骨を一つずつ床へ戻す
- 5〜10回繰り返す
高く持ち上げることよりも、背骨を順番に動かすことを意識しましょう。勢いで動作を行うと腰が反りやすくなるため、お腹に軽く力を入れながら丁寧にコントロールすることが重要です。
4. ヒップヒンジ
ヒップヒンジは、股関節を折りたたむように身体を前へ倒す基本動作です。腰ではなく股関節を使う感覚を身につけることで、お尻や太もも裏の筋肉を効率よく使えるようになり、日常生活の動作改善につながります。
- 足を肩幅程度に開いて、背筋を伸ばして立つ
- お尻を後ろへ引くように上半身を前へ倒す
- 太もも裏の伸びを感じる位置まで倒す
- お尻を締めるように元の姿勢へ戻る
- 10回程度繰り返す
前屈ではなく「お尻を後ろへ引く」意識が大切です。腰が丸まったり反ったりすると股関節ではなく腰へ負担が集中するため、背骨の自然なカーブを維持したまま動作を行いましょう。
5. バードドッグ
バードドッグは、四つ這いの姿勢で対角線上の手足を伸ばすエクササイズです。腹横筋や多裂筋などのインナーマッスルを強化することで、急な動作や不意な負荷によるぎっくり腰のリスク軽減が期待できます。
- 四つ這いになる
- 肩の真下に手、股関節の真下に膝を置く
- 右手と左脚を同時に伸ばす
- 数秒キープし、ゆっくり元へ戻る
- 左手と右脚も同様に行う
- 左右5〜10回ずつ繰り返す
手足を高く上げることよりも、骨盤や腰が動かないことを優先しましょう。お腹に軽く力を入れ、コップの水を背中に乗せているイメージで安定した姿勢を維持するのがポイントです。
ぎっくり腰の予防に役立つストレッチ5選

筋力を維持するだけでなく筋肉の柔軟性を高めることも、ぎっくり腰の予防に不可欠です。そこで、おすすめのストレッチを5つ紹介します。
- 臀筋群のストレッチ
- 大腰筋のストレッチ
- シーティッドツイスト
- マーメイド
- ジャックナイフ
ストレッチを行う際は、反動をつけずにゆっくり伸ばしましょう。痛みを感じるほど無理に伸ばす必要はなく「気持ちよく伸びている」と感じる程度で止めてください。
1. 臀筋群のストレッチ
臀筋群のストレッチは、お尻まわりの筋肉を伸ばし、股関節や骨盤の動きをスムーズにするためのストレッチです。運動不足や長時間のデスクワークが続いている方はお尻の筋肉が硬くなりやすいため、このストレッチでお尻まわりの柔軟性を高めましょう。
- 仰向けで片方の膝を曲げ、反対脚を越えるように横へ倒す
- 倒した側の臀筋が伸びる感覚を20〜30秒キープする
- 反対側も同様に行う
膝を倒す際は勢いをつけず、呼吸を止めないようにゆっくり行うことが大切です。腰を無理にひねろうとするのではなく、お尻の筋肉が心地よく伸びている感覚を優先してください。
2. 大腰筋のストレッチ
大腰筋は、背骨から太ももの付け根につながる筋肉で、股関節を動かしたり姿勢を支えたりする重要な役割を担っています。大腰筋が適切に伸びることで骨盤の動きがスムーズになり、腰椎への過剰な負担を軽減しやすくなります。
- 片膝立ちになる
- 骨盤後傾位で前足に体重を移動する
- 後ろ側の股関節の付け根が伸びる感覚を20〜30秒キープする
- 反対側も同様に行う
身体を前に倒しすぎると腰が反ってしまい、大腰筋ではなく腰に負担がかかりやすいです。骨盤を軽く後ろへ傾けるように意識しながら体重を前へ移動させると、股関節の付け根が伸びやすくなります。
3. シーティッドツイスト
シーティッドツイストは、座った状態で上半身をゆっくりひねるストレッチです。胸椎がスムーズに動くようになり、日常生活で身体をひねる動作を腰だけで行わずに済むため、腰への負担軽減につながります。
- 椅子または床に背筋を伸ばして座る
- 両肩の力を抜き、頭を真上に引き上げるイメージを持つ
- 息を吸って背筋を伸ばす
- 息を吐きながら上半身をゆっくり右へひねる
- 元の位置に戻り、反対側も同様に行う
- 左右5〜10回ずつ繰り返す
腰を無理にひねるのではなく、みぞおちから上を回旋させる意識を持ちましょう。動作中に肩が上がったり背中が丸まったりすると胸椎の動きが制限されるため、常に背筋を伸ばした状態を維持することが大切です。
4. マーメイド
マーメイドは、座った状態で身体を横方向に伸ばすピラティスエクササイズです。脇腹や背中の筋肉が伸びることで体幹の柔軟性向上が期待でき、身体のバランスを整えやすくなります。
- 横座りになり、片手を床につく
- 反対の腕を頭上へ伸ばす
- 息を吐きながら身体を横へ倒す
- 脇腹が伸びる位置で数秒キープする
- ゆっくり元へ戻る
- 左右それぞれ5回程度行う
身体を横へ倒す際に、前へ倒れたり後ろへ反ったりしないよう注意しましょう。真横へ大きな弧を描くイメージで伸ばすことで、脇腹から肋骨まわりをしっかりストレッチできます。
5. ジャックナイフ
ジャックナイフは、太ももの裏側にあるハムストリングスを中心に伸ばすストレッチです。ぎっくり腰は物を持ち上げる動作や中腰姿勢で起こることも多いため、ハムストリングスの柔軟性を保つことで予防しましょう。
- 立位からしゃがみ込み、両足首を掴む
- 足首を掴んだまま膝を伸ばしお尻を天井方向に持ち上げる
- 腿裏が伸びる感覚を20〜30秒キープする
- 反対側も同様に行う
背中を丸めて行うと腰へ負担が集中しやすいため、お腹と太ももを近づけるイメージで動作を行うと、ハムストリングスを効率よく伸ばしやすくなります。腰に鋭い痛みが出る場合は無理に続けないようにしてください。
ぎっくり腰を予防する生活習慣の4つのポイント

ぎっくり腰を予防するには生活習慣の改善が欠かせません。次に紹介する4つのポイントを押さえましょう。
- 姿勢や日常動作を見直す
- 適度に運動する
- 質の高い睡眠をとる
- 入浴で体を温める
順番に解説します。
1. 姿勢や日常動作を見直す
まずは日常の姿勢や身体の使い方を見直すことが、ぎっくり腰を予防するうえで最も重要です。腰への負担を減らす姿勢や動作を習慣化することで、ぎっくり腰の再発リスクを大きく軽減できます。
- 1時間に1回は立ち上がって身体を動かす
- 椅子に深く座り、足裏を床につける
- 物を持つときは膝を曲げて持ち上げる
- 立ち上がる際は勢いをつけない
- 急な方向転換や身体のひねりを避ける
ぎっくり腰を繰り返さないためには、筋トレだけでなく日頃から正しい姿勢を意識しましょう。
2. 適度に運動する
適度な運動を習慣にすることで、ぎっくり腰の予防につながります。
腹筋や背筋、インナーマッスルなどの体幹筋を鍛えることで、立つ・歩く・物を持つといった日常動作の腰へ負担が軽減できます。ウォーキングなどの有酸素運動は血流改善にもつながり、筋肉の柔軟性維持にも効果的です。
無理な運動を始める必要はなく、継続できる範囲で身体を動かし、筋力と柔軟性を維持しましょう。なお「運動が苦手」「継続する自信がない」という方にはピラティスがおすすめです。
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3. 質の高い睡眠をとる
質の高い睡眠は、ぎっくり腰の予防に欠かせない要素の一つです。睡眠中は筋肉や靭帯の修復が行われており、疲労回復に重要な役割を果たしています。
- 毎日同じ時間に寝起きする
- 寝る前のスマホやパソコンを控える
- カフェインやアルコールを摂り過ぎない
- 部屋の温度や明るさなど、寝室環境を整える
睡眠不足が続くと筋肉の疲労が蓄積しやすくなり、柔軟性や回復力が低下します。腰の疲労を翌日に持ち越さないためにも、毎日十分な睡眠時間を確保することが大事です。
4. 入浴で体を温める
ぎっくり腰予防には、入浴によって身体を温めるのも効果的です。
特にデスクワークや立ち仕事で腰に疲労が溜まっている場合は、入浴によって血流を促進することで筋肉の緊張緩和が期待できます。リラックス効果によって自律神経も整いやすくなるのもメリットです。
- 38〜40℃程度のぬるめのお湯に浸かる
- 15〜20分を目安に入浴する
- 入浴後は身体を冷やさないように注意する
身体が冷えると筋肉が硬くなり、腰への負担が増えやすくなります。シャワーだけで済ませるのではなく、湯船に浸かる習慣を取り入れることで、腰への負担軽減やぎっくり腰の予防に役立ちます。
ぎっくり腰予防で筋トレするならピラティスがおすすめ

ぎっくり腰予防には筋力や筋肉の柔軟性を高めるのが効果的ですが、特に姿勢を支えるインナーマッスルを鍛えることが重要です。「いきなり筋トレを始めるのはハードルが高い」という方には、インナーマッスルを効率よく活性化できるピラティスをおすすめします。
ぎっくり腰を繰り返す方の中には「腰だけで頑張るクセ」が身についている方も少なくありません。ピラティスでは、お尻や股関節、体幹を協調して使う練習を行うため、腰に頼りすぎない動作パターンが身につきます。
特に、Nピラティスでも導入している「マシンピラティス」は負荷の調整がしやすく、運動初心者や腰に不安がある方でも取り組みやすいのが特徴です。その場の症状緩和だけでなく、再発しにくい身体づくりを目指せます。
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